ヴァイオリニストは英語が得意?

「ヴァイオリンの勉強のために海外の音楽学校に行きたい!」

そんな夢を描いている人、たくさんいらっしゃると思います。

そこでぶつかるのは「英語の問題」。

「英語なら日本で英検も取ってるし、日常会話くらいならできるから大丈夫でしょ?」

と思っているあなた、音楽を英語で表現する言葉は、 

学校ではなかなか習わないものが多いんですよ~!

それでは、ヴァイオリンのために必要な英語表現を中心に紹介していきましょう。

音楽で使う表現

発音

まず、私たちがカタカナ英語で発音する「バイオリン」ではほとんど強弱なく、

「ば・い・お・り・ん」と平たく言いますよね。

しかし、英語の場合は ”violin”  の最初のVは、

唇を「ば」の時のように上下くっつけてはいけません。

そうすると、ネイティブの人たちには ”V” ではなく ”b” に聞こえてしまい、

「ん?何の言葉だろう?」と混乱させてしまいます。

“V” は下唇を軽く上の歯で噛み、「ヴ」と発音します。

そして ”violin” のアクセントは, 最後のほうの ”li”、すなわち「リ」を強く発音ずるので、

他の部分は弱く発音し、「ヴァイオリィーン」という感じに発音します。

練習しておきましょうね!

音楽用語

音符 note

休符 rest

小節 bar, measure

楽譜 music, musical score

拍 beat

調 key

四分音符 quarter note

二分音符 half note

強弱 dynamic

弓の先 tip

弓の元 frog

弓の返し bow change

音を長く伸ばす sustain the note

音程があっている in tune

即興 improvisation

初見 sight reading

演奏中にこのような言葉が飛び交いますよ! Good luck! (頑張って!)

学校についての英語

さあ、夢が叶って海外に留学したとしましょう!

学校のシステムは日本と大きく違いますし、戸惑うことも多いかもしれません。

少しでも頭に入れておくと慌てないで済みますよ!

学年の呼び方

1年 freshman(日本の新入社員の呼び方と同じですね)

2年 sophomore

3年 junior

4年 senior

学校に関する言葉

学期 semester

入学 admission

卒業 graduation

成績 grade

一学年度 academic year

学士号 Bachelor’s degree

修士号 Master’s degree

博士号 Doctor’s degree

学部長 dean (いろいろとお世話をしてくれる人なので、覚えておきましょう!)

専攻 major

学校に入ったら、まず校内を回って施設の名称などをチェックするといいでしょう。

オーケストラで使う英語

さあ、いよいよオーケストラで演奏をすることになりました! ワクワクよりドキドキ?

「でも、みんながなんて言っているのかわからない・・・」ということにならないように、

しっかりと覚えておきたい表現です。

楽譜の練習番号 rehearsal numbers

ページをめくる turn the page

指揮者の合図 cue

ゲネプロ dress rehearsal

本番 performance

強拍、表拍 downbeat

弱拍、裏拍 upbeat

リズム通りの数の音を弾く measured

弓を飛ばして弾く off the string

弓を飛ばさないで弾く on the string

表現の指示の英語

ここではよく使われる会話例をいくつか挙げてみましょう。

支持の会話例

<早く、遅く> faster, slower

” You’re too slow a bit, then can you play faster, please? ”

「少し遅すぎるので早く弾いてくれますか?」

”I’ll play it slower than last time.”

「前回よりゆっくり弾いてみます」

<大きく、小さく> louder, quieter

“A little louder, please.”

「もう少し大きく」

“Do you see the piano here? This means that you need to play quieter.”

「ここにピアノ、と書いてありますね? これは静かに弾いてくださいという意味ですよ。」

指示用語

転調 a key change

通し練習 run through

頭から最後まで top to tale

Aから始めます From A, please.

Aの三小節前からです 3bars before A, please.

まだまだたくさんありますが、状況と照らし合わせながら体得することが大切です。

音楽と英語の関係性

音楽が得意な人は英語の上達が早く、英語を学ぶと音楽が得意になるという

まさに”win-win”の関係があると言われています。

音楽を聴くことで耳が良くなって英語のリスニング力が上がる?

いいえ、それだけではないのです!

英語では、

・単語や短い熟語を視覚からとらえて覚える。

・長い文章を理解して記憶する。

・単語を正しく発音する。

などの技能が必要ですが、研究によると、音楽や楽器のレッスンを受けていると人は

そうでない人と比べてこの能力が高いと証明されています。

また、逆を言いますと

英語のリスニングなどのトレーニングを一定期間受けたのちに、

音楽の音の聞き取りテストを行ったところ、

英語の聞き取りの能力が上がったのはもちろんですが、

トレーニング前よりも音を聞き分ける能力まで同時に伸びていたのです。

このようなことからも、英語の発音と音の聞き取りは密接に関係していることが言えます。

こう言うことからも英語の学習によって音楽の力が伸び、

音楽の力が英語力を伸ばすということならば、

自信をもって学習に取り組んでほしいですね!

いかがでしたか?

ミュージシャンが音楽を聴くときと、言葉を聞くときに使う脳の空間は

同じ場所を使用していることが研究によっても明らかにされているそうです。

まさに「音楽は言葉」なのかもしれませんね。

さあ、今からでも英語の勉強を始めて、

世界中にあなたの音楽を、言葉を語るように届けてください!

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