ヴァイオリン協奏曲ランキングTOP10!

ヴァイオリン協奏曲とは、一言でいえば「ヴァイオリンのための協奏曲」で、

通常は管弦楽による伴奏に、ヴァイオリン独奏者(ソリスト)といった形で構成されます。

バロック音楽の時代から、たくさんの有名な作曲家がヴァイオリン協奏曲を作っています。

さあ、美しいヴァイオリン協奏曲の世界を覗いてみましょう!


ヴァイオリン協奏曲名曲ランキング

ヴァイオリン協奏曲は、まるでソリストとオーケストラが語り合うように、

時にやさしく、ときに激しく力を競い合います。

そこで、その曲が最高に素晴らしいものになるのです!

ここで、ヴァイオリン協奏曲に人気曲トップ10を、10位からご紹介しましょう!!

10位  パガニーニ ヴァイオリン協奏曲第一番

この曲はニコロ・パガニーニが1817年から1818年ごろに作曲し、

最初に発表されたヴァイオリン協奏曲です。

この曲は変ホ長調で書かれていて、ソリストのパートだけをニ短調で書いてます。

パガニーニ自身が超絶技巧の持ち主であるカリスマですが、生涯で8曲のヴァイオリン協奏曲を

発表していますが、現在はその中の6曲が確認をされています。

その中でもドラマティックな美しさのこの第1番が人気になっています。

9位 ブラームス・ヴァイオリン協奏曲ニ長調

この曲はブラームスが1878年に書いた、唯一のヴァイオリン協奏曲になります。

この作品は、ベートーヴェンの作品61、メンデルスゾーンの作品64と並ぶ

3大ヴァイオリン協奏曲と言われています。

ブラームスはこの作品を書くために、食事以外の時間をすべて削って

作曲に没頭したと言われています。

ブラームスの友人で有名なヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒムをイメージして

作られた素晴らしい作品です。

8位 ヴィヴァルディ 四季

テレビコマーシャルやレストランなどでよく流れるくらい、

クラッシックをよく知らない人でも聞いたことがあると言ってもよいでしょう。

正式にはアントニオ・ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲「和声と創意の試み」の

作品のうち、第1から第4局の「春」「夏」「秋」「冬」の総称を「四季」と言います。

特に「春」の冒頭のメロディは馴染みのある有名なパートですね!

四季の移り変わりを表現しているこの作品は、まるでその風景が目に浮かぶような

豊かな表現力があります。

7位 シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ニ短調

ジャン・シベリウスが作曲した、ヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲です。

ヴァイオリニストを目指して断念したシベリウスが作った唯一の協奏曲ですが、

ヴァイオリニストにとってはかなり難易度が高い作品になっています。

6位 メンデルスゾーン・ヴァイオリン協奏曲

1844年 メンデルスゾーンの作品。三大ヴァイオリン協奏曲の一つと言われています。

素晴らしく明るく幸せに満ちた旋律と、穏やかな憂いに満ちた旋律が対照的で、

完成度から言えば、この作品が最高だという声も多いです。

日本の愛好家は、「メンデルスゾーンのコンチェルト(協奏曲)」を短縮して

「メン・コン」の愛称で本作品を大切に愛し続けています。

5位 チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35

この作品は、1878年にチャイコフスキーによって作曲された、

ヴァイオリンと管弦楽のための作品です。

ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスの三大ヴァイオリン協奏曲に、

この作品を加えて「四大ヴァイオリン協奏曲」と称されることもあります。

この曲は友人のヴァイオリニストのイオシフ・コテックが、

チャイコフスキーのところにエドゥアール・ラロのヴァイオリン協奏曲第2番

「スペイン交響曲」の譜面を持ってきたことがきっかけだった、と言われています。

ロシアの広大な大地や気候、その哀愁を見事に表現した作品となっています。

4位 モーツアルト ヴァイオリン協奏曲第3番

ヴォルフガング・アマデウス・モーツアルトが1775年に作曲した

3番目のヴァイオリン協奏曲で、「シュトラスブルク」の愛称で呼ばれることもあります。

この作品は、全5曲あるモーツアルトのヴァイオリン協奏曲の中で、

最初の成功作品と言えるでしょう。

若いころのモーツアルトの、生き生きとしたさわやかさが際立っていて、

聞く側も明るく前向きな気持ちになっていく作品です。

3位 J.S. バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲

ヨハン・ゼバスティアン・バッハが作曲した3つのヴァイオリン協奏曲の中の1っ曲で、

2つのヴァイオリンによるものは大変珍しいとされています。

フーガ調の荘重な調べで始まるこの曲は、まるで2台のヴァイオリンが

互いに会話をするように構成されており、素晴らしい名曲になっています。

2位 ブルッフ ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調

マックス・ブルッフが作曲した最初のヴァイオリン協奏曲になります。

ブルッフの最高傑作と言われ、

彼ならではの幻想的な色彩に溢れ、美しい旋律美を奏でている名曲です。

ヴァイオリンの何度も非常に高く、有名なヴァイオリニストがこぞって演奏をしたがる

素晴らしい協奏曲と言えるでしょう!

1位 ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1806年に作曲した、

ヴァイオリンと管弦楽器のための協奏曲。

意外ですが、ベートーヴェンはこの1作しかヴァイオリン協奏曲を書いていないのです。

しかし、その完成度は素晴らしいもので、メンデルスゾーン、ブラームスの作品とともに

「三大ヴァイオリン協奏曲」のうちの1作になっています。

この情熱的で切ない美しさに溢れた作品は、当時ベートーヴェンが恋愛をしていた

ヨゼフィーネ・フォン・ダイム伯爵未亡人に捧げたものだと噂されました。

聞き手の心を揺さぶる、最高に美しいヴァイオリン協奏曲になっています。


あなたの好みのヴァイオリン協奏曲はどれ?

ランキングと言っても、好みは人それぞれ。

バロックの時代から人気のヴァイオリン協奏曲を年代順と音楽様式別で見てみましょう。

1806年 ベートーヴェン  古典派

1844年 メンデルスゾーン 前期ロマン派

1866年 ブルッフ(第1番) 中期ロマン派

1878年 ブラームス 後期ロマン派

    チャイコフスキー 後期ロマン派

の位置づけになります。

一般的に「古典派」はシンプルで「ロマン派」はおしゃれなイメージがあるようですが、

どれも素晴らしいものばかり!

たくさん聞き比べて、自分のお気に入りを探してみてくださいね!

    

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