うちの子でもヴァイオリンが弾けるのかしら?

「子どもにさせたい習い事ランキング」では、ピアノや水泳などとともに
人気が出ているのが「ヴァイオリン」です!
「子どもの音感が鍛えられる」
「集中力が付く」
「姿勢が正しくなる」
「脳への良い刺激がある」
などのメリットが期待されるといいます。
あのアインシュタインも、5歳のころからヴァイオリンを習い、
かなりの腕前だったといいますから、あながち間違いではないかもしれません。
そこで親御さんが知りたいことは・・・
「ヴァイオリンを始めるのは早ければ早いほうがいいの?」
「ヴァイオリンってお金持ちしか習えないの?」
「親がヴァイオリンの経験がないけどサポートできるの?」
こんなお悩みにお答えしましょう!
1.「ヴァイオリンを始めるのは早ければ早いほうがいいの?」

ヴァイオリニストの葉加瀬太郎氏がヴァイオリンを習い始めたのが4歳ごろ、
五嶋みどり氏は3歳だったということです。
子ども用のヴァイオリンだと2歳くらいから使えるものもあるようですが、
まず、下記のようなことに注意して、スタートができるか考えてみましょう。
・言葉のコミュニケーションが可能である。
・右左がわかる。
・数がわかる。(ヴァイオリンは指番号が0から4まであるので、必要ですね)
・長い時間たっていられる体力がある。
以上のような子どもの成長段階から考えて、一般的に3~5歳から始めるのが適齢期である
と言われているようですが、これも子どもによると思われます。
2.ヴァイオリンはお金持ちしか習えないの?

昔からヴァイオリンというと、「貴族の音楽」だったり、
「お坊ちゃま、お嬢様のお稽古ごと」」
といったイメージがありますよね。
でも、昔の西部劇の映画などで、田舎のパブでおじさんがカントリーに合わせて
弾いていたり、旅芸人が人形劇で引いていたのも、
間違いなくヴァイオリンでした。
もっと気軽に、楽しく弾ける楽器はずですが、実際はどうなんでしょう?
・ヴァイオリン教室の相場・・・教わる先生によっても違いますが、大体週一回で10000円
くらいと思われます。先生が有名なヴァイオリンだったり、オーケストラの演奏者
だったりすると、一回につき10000円以上とかになるということです。
・ヴァイオリン(楽器)代・・・ヴァイオリンの相場はそれこそピンからキリまでで、
数万円から高価なものになると数千万(家が建つ!!)くらいという高価なものが
存在します。
また、子どもだと体の成長に合わせて1/16、1/10、1/8、1/4, 1/2、3/4とそれぞれの身長に
合うサイズを買い替えなくてはなりません。(大人サイズは4/4)
子どもの最初のヴァイオリンとしては10万前後くらいがいいとされていますが、
教室によってはレンタルなども用意してあるそうなので、調べるといいかもしれませんね。
・弓・弓毛代・・・ヴァイオリンの弓毛は、練習すればするほど消耗するものなので、
張り替える必要が出てきます。
張り替えに必要な費用は一般的に5000~6000円程度、また弓の値段もピンキリということで
教室の先生などに相談するとよいでしょう。
・コンクール代・・・ピアノの発表会やコンクールもそうでしょうが、この
コンクール代が一番費用が掛かるかもしれません。
地方や大会の規模によって違いはありますが、どのコンクールも10000円以上はかかると
思っていてよいでしょう。
小学4年生以上が参加する全日本学生音楽コンクールの場合は、参加費がなんと27000円と
なっているそうです(!)
参加費のほかに、衣装代、コンクールの追加レッスン代、移動費などが加算されると
考えていたほうがいいでしょう。
コンクールで上位に入るほど上手になってくれると嬉しいですが、懐具合を考えると
親御さんの気持ちは複雑ですね~!
3.親がヴァイオリンの経験がないけどサポートできるの?

「自分がヴァイオリンの経験がないから、サポートできないんじゃないかしら・・・?」と
心配になる親御さんも多いかもしれません。
親が練習でサポートできることのひとつに
調弦・チューニングがあります。
最初は難しいかもしれませんが、先生から習ったり、現代ではYoutubeでやり方を見たり、
チューニングアプリなどを携帯にダウンロードすることで簡単になってきています。
また、自宅での練習も、集中力が途切れやすい子どもには無理強いをせず、
5~10分ほどの時間を毎日続けることがコツだと言われます。
「教えてやる」という構えは必要なし!
子どもと一緒に自分もお稽古する姿勢で協力してあげることが必要です。・
ヴァイオリンが不向きな人もいる
ここまでのお悩みがクリアできそうで、「やっぱりヴァイオリンを習わせたい!」と思っても
残念ながら不向きな場合もあります。
・集合住宅に住んでいて練習ができない・・・マンションやアパートなどは「楽器不可」
とする物件も多いように、楽器の練習音は「騒音」とみなされてトラブルのもとになります。
・教室にまかせっきりにする・・・子どもだけでやってくれればいい、と思っている親御さん
には、練習しないと上達が難しいヴァイオリンを続けるのは不向きでしょう。
また、共働きなどで送迎が厳しいところも難しいかもしれません。
・ヴァイオリンを買い替えるのに経済的に無理がある・・・レンタルがあると言っても、楽器
の買い替えやグレードアップが苦痛になるほどの経済状態では、継続が難しいでしょう。
子供は成長が早く、身長にあったヴァイオリンを買い替える機会も多いので、
家計の負担は正直大きいと言えます。
それでもやっぱりヴァイオリンは素敵!

ヴァイオリンははるか昔から、英才教育に用いられてきた楽器です。
譜面を見てそれを即座に脳に理解をさせ、手や指に指令を出して動かします。
その音色を聞きながら、その音が正しく響いているのかを確認しながら
次の音を探すという、まさに「右脳と左脳両方を鍛える」のにはうってつけだという
研究結果も出ているのです。
そして何より、あの美しい音色を自分で出せるようになったら・・・
そんな子どもの感性を育てるヴァイオリン、やっぱり習わせてみたいですよね!!