
「ヴァイオリンってお高いんでしょう~?」
ほとんどの方がそういうイメージを持っているのではないでしょうか?
「ヴァイオリンを始めたい、でもそんなに予算はないし…」とお悩みの方、またすでに
ヴァイオリンを練習していて、グレードアップしたい方へ、
気になるヴァイオリンのお値段を解説します!
あなたにぴったりのヴァイオリンが見つかりますように!!
ヴァイオリンの値段とそれぞれの特徴

1~10万円クラス
一万円以下のヴァイオリンとかも通販で販売されていますが、
これはわかりやすく言うと「子どものおもちゃ」レベルと言ってもいいでしょう。
1~10万であれば、初心者がバイオリンを始めるのには
一番購入しやすい価格帯と言えます。
中国製などの量産品が多く、テールピースや顎あての部分がプラスチックだったり、
他の高いものと比べると多少安っぽくは見えますが、
子どもや初心者などが、まずヴァイオリンに親しんでなれる目的であれば、十分です。
<選ぶポイント>
1.体のサイズに合ったものを選ぶ
体のサイズに合わないヴァイオリンを選ぶと、正しい姿勢を保てなくなる
デメリットがあるので、しっかり体や腕の長さにあったものを選ぶようにしましょう。
大人サイズは4/4フルサイズ、身長145センチ以下の子どもにはジュニア用で
3/4、1/2、1/4、1/8、1/10、1/16などのサイズがあり、目安として
身長105センチ以下は1/16サイズ、身長110センチ以下は1/10サイズくらいですが、
個人差があるので、必ず楽器店で試してみましょう。
2.「一式セット」もおすすめ
ヴァイオリン、教本、ケース、弓に塗る松脂、弓、肩当、チューナーなど数点が
ヴァイオリンに最低限必要なものが一式セットのなっているものもあり、
全くヴァイオリンのことがわからない方でも、買ってすぐに練習ができます。
10~30万クラス
このクラスの値段のヴァイオリンになると、
中級者向けとして職人が手作りした手工品を購入することができます。
バイオリン本来の美しい音色が楽しめるので、初心者用のヴァイオリンに慣れてきて、
ある程度上達してから購入することをお勧めします。
特徴として、ドイツなどヨーロッパ産のものが多くそろっていて、
深い音色を出すことができます。
また、それぞれのヴァイオリンの個性が出てくるので、自分の好みや個性に合わせて
選ぶことが必要です。
本格的にヴァイオリンを練習したい方におすすめです。
50~100万円クラス
一般的に上級者のヴァイオリンとして、
多く販売されているヴァイオリンのお値段になります。
このクラスになると、職人の手作りの手工品であるのはもちろんの事、
使われている木材も最高級の品質になってきます。
また音色もぐっと深みのあり、明らかに違いが判ります。
また、鑑定書や認定書もついており、宝物のように一生使い続けられるものになります。
ランク別バイオリンの値段
・100~300万円・・・新作(1980年代から現在まで)の高級品。
・300~500万・・・1900~1950年代くらいのもの。音大生になるとこのクラスも!
・500~1200万・・・本格的なヴァイオリニストが使う、
モダンと言われる1880~1950年代の物。
・1200~4000万・・・古く味わいのある音が出る本格的なもの。オールド1800~1890年代。
・4000~8000万・・・ロッカやプレッセンダのような超一流品。驚愕の良い音が出る。
・8000~20億円・・・文化遺産でもある、目にすることもほぼ不可能なクラス。
ストラディバリウス、ガルネリウス、G.B.ガダニーニなどがある。
ヴァイオリンの値段はこうして決まる!

有名なヴァイオリン製作家が作っているか
当たり前の話ですが、腕の良い有名な楽器職人のヴァイオリンは値段が驚くほど高いです。
有名なところでは、ストラディバリウス、グァルネリ・デル・ジェスの二人になると、
神様の域に達する製作家になるでしょう。
他にもロッカやストリオーニなど、有名な製作家がたくさんいますが、
すべてがイタリア出身というのが、世界的なブランドになっている傾向があります。
バイオリンが新しいか古いか
ヴァイオリンは古いほど値段が高いものです。
歴史上一番古いもので1600年代といわれています。
古い楽器は長い時間に木に含まれる水分が少しずつ抜けて、
音の出てくるスピードが速くなり、深みのある音になります。
逆に新しいものは、木に水分やほかのものが詰まっているため、
キンキンとした音がするもので、そのため値段が安くなるのです。
楽器の状態が良いか
破損していたり、傷が入っているものは言わずもがな価値が下がります。
破損が少なく、大事に保管されていたかどうかで価格が大きく変わります。
ヴァイオリンをお得に購入するにはどうしたらいいの?

いやはや、ヴァイオリンの値段はピンからキリまで!
でも腕が上がっていくと、いいものが欲しくなりますよね。
少しでもお得に購入することは可能なのでしょうか?
海外で購入する
ヨーロッパ、特におすすめはイギリスです。
イギリスの消費税(VAT)は20%と高いですが、EU外の日本居住者はこれが免除されるので、
例えば200万のヴァイオリンを買いたい場合は160万になり、
40万円もお得になるということになります!
また楽器には関税がかからないという情報もあり、日本で消費税がかかるとしても
高いヴァイオリンであればあるほどお得になりますよね!
中古ヴァイオリンを探す
自分の耳に自身があるなら(?)試し弾きをして中古品を探すのもよいでしょう。
もしいい出会いがあり、お得に買えたら、その余った予算でよい弓を買うというのは
いかがでしょうか?
いかがでしたか?
ヴァイオリンは数々の楽器の中で一番高い楽器と言われています。
しかし、高いヴァイオリンを持っているから名手になれるわけでもありません。
「弾き手がヴァイオリンを選ぶのではなく、ヴァイオリンが弾き手を選ぶ」
と言った人もいるほどです。
「いつかはこのヴァイオリンを弾けるようになる!」と志をもって、
そしてお金を貯めて(笑)、一生の宝物を手にしたいものですね!