バイオリンを学び始めたばかりの人のほとんどが、どのような曲から練習すればいいのか迷ってしまうはず。また、一番最初に基礎として身につけるものはとても重要で、今後の演奏にも影響が出てくると考えられます。
実は、初心者にとって練習曲をどう選ぶかはとても重要なポイント!今回は、これからバイオリンを始める人に向けて正しい曲の選び方を解説し、おすすめの練習曲を5曲紹介します。
あわせて、初心者におすすめの教本や、バイオリンを始めるのに必要な費用についても解説していきます。
初心者でも練習しやすい曲

ますここでは、バイオリン初心者が、今後上達するために基礎からしっかり学ぶことのできるおすすめの練習曲を5曲紹介します。
中には誰もが一度は耳にしたことのある名曲などもあり、馴染みのある曲での練習はより楽しめるはず。ぜひ参考にしてみてください。
きらきら星
きらきら星は、バイオリン初心者全員の定番曲です。
1つずつ丁寧に音を奏でていくような曲調のため弦を覚えやすく、聞き馴染みのある曲であることから、間違いにもすぐに気付くことができます。
きらきら星を練習することで、正しく丁寧な演奏法を身につけることができるでしょう。
カエルの合唱
カエルの合唱もまた、きらきら星同様にバイオリン初心者の定番曲とされています。
ファーストポジションだけで演奏可能なので、楽譜を読むのが苦手でも演奏しやすいでしょう。
また、曲の流れが音階になっており、一通り必要な弦に触れることができるため、音感をつかむ練習にもぴったりの一曲だといえます。
メヌエット
メヌエットはバイオリン初心者だけでなく、ピアノや他の楽器でも練習曲としても多く使用される曲。
曲のテンポ自体はゆっくりなのですが抑揚のある曲調になっているため、鼓舞するイメージを意識しながら演奏することが重要です。
メヌエットを習得すれば一味違う演奏に上達すること間違いなしです。
愛の挨拶(エドワード・エルガー)
愛の挨拶は、中級者寄りの初心者におすすめの一曲です。超初心者向けの「きらきら星」や「カエルの合唱」と比較すると、複雑な章節もあり丁寧に練習しなければ完成は難しいでしょう。
少し難易度は上がりますが、しっかり基礎を積んでから、スキルアップのために挑戦してみてはいかがでしょうか。
ガヴォット
ガヴォットも少し難易度が上がるため、中級者よりの初心者におすすめの練習曲。少しスピードのある曲調となっているため、指をたくさん動かす練習ができます。
また、スタッカートなどバイオリンの幅広い基礎的な奏法を習得できるので、ガヴォットを綺麗に演奏できるようになればレベルアップも確実です。
初心者におすすめの教本

バイオリンの教本は大量に出版されており、どの教本を選べば良いのか迷いますよね。
ここでは、バイオリン初心者でも学びやすいおすすめの教本を3つ紹介します。オンラインや書店でも販売されているのでぜひチェックしてみてください。
全音楽譜出版社「スズキメソード 鈴木鎮一 ヴァイオリン指導曲集(1)新版(CD付)」
「スズキメソード」は、独学でもバイオリンを習得できる構成の教本となっています。きらきら星から少しずつレベルの高い曲を順に学んでいくことができます。
多くのバイオリン教室でも使用されており、日本で一番よく使われている教本と言っても過言ではありません。
音楽之友社「新しいバイオリン教本1」
「新しいバイオリン教本」は、バイオリン教授会で有名な3人の教授によって製作された教本です。自分のレベルに合わせて練習していくことができるので、バイオリン教室でも生徒のレベルを確認できるツールとして使用されることがあります。
特に「新しいバイオリン教本1」では、バイオリンの正しい構え方や、弦の持ち方など、演奏するまでの基礎知識についての解説も含まれています。初心者にとってかなり役立つ教本だと言えますね。
ヤマハミュージックメディア「1人で学べる 初心者のためのバイオリン入門(DVD付)」
「1人で学べる初心者のためのバイオリン入門」では、DVDをみながらバイオリンを練習することができます。また楽器の選び方からチューニングの仕方まで、動画で見て学べる点も初心者にも嬉しいポイントです。
曲を演奏するというより、基礎を身につけるための教本なので、楽譜などと併用して使うことをおすすめします。
バイオリン教本の選び方
バイオリンの教本には、読む人がよりバイオリンを早く習得できるよう、さまざまな工夫がされています。教本を選ぶ際には、これからしっかり基礎を身に付けるためにも自分に合った教本を見つけ出す必要があります。ここでは、バイオリン教本を選ぶ際のポイントを紹介します。
DVDや写真解説などでの習得方法
多くの初心者向けのバイオリン教本には、DVDやCDなどの付録がついているものがあります。このような教本では音声や映像での丁寧な解説があり、実際に見て聞いて学ぶことができるので、初心者にとってもわかりやすくおすすめです。
また、先生に教えてもらっているような気分になれるので、独学でもモチベーションの維持がしやすい点も特徴です。
曲の豊富さ
教本によっては、名曲を演奏して基礎を学ぶものと、基礎的な音源の解説や練習だけのものもあります。そのため、人によって好みが異なると思われますが「名曲の方が頭に入りやすい」というような考え方であれば、曲の多さで教本を選ぶのも良いでしょう。
自分が練習を継続させるために必要なカリキュラムであることをチェックしましょう。
バイオリンを始めるのに必要な出費

「バイオリンを習い事にする=お金がかかる」というイメージを持っている人も少なくないはずです。
ここでは、実際にバイオリンを始める際に、何にどのくらいの費用がかかるのかについて解説していきます。
バイオリン本体
1番の出費であるのが、バイオリン本体ではないでしょうか。しかし、初心者が1番最初に購入するバイオリンは、そこまでこだわる必要もないので1〜5万円程度のもので十分だと考えられます。
自分のサイズに合った、練習しやすいバイオリンを選ぶようにしましょう。
バイオリン教室の月謝
バイオリン教室に通うのであれば、毎月月謝を払う必要がでてきます。教わる先生のレベルによって価格は異なるようですが、1レッスン平均約3000〜10000円ほどとなっています。
DVDやYouTubeでの独学だとお金はかかりませんが、ほとんどの人が上達を目指してバイオリン教室に通うでしょう。
教材費など
仮にバイオリン教室に通わなかったとしても、楽譜や教本などを購入することでしょう。中古などでもたくさん出品されているので、工夫すればそこまで教材費だけに高額なお金を払う必要はなさそうです。
初心者におすすめの「初心者セット」
さまざまな楽器メーカーでは、バイオリン初心者のための「初心者セット」の販売を行っています。内容は各メーカーによって異なりますが、バイオリンを始めるのに必要なものが最低限揃っています。
そのため、何を買って良いのかわからない方は、ぜひ「初心者セット」をチェックしてみてください。
まとめ
今回はバイオリン初心者の方に向けて、おすすめの練習曲や教本を紹介しました。
新しいことを学び始めるのには勇気がいりますが、趣味が増えるのはとてもワクワクしますよね。ぜひこの記事を参考に、自分にぴったりの教本を見つけてください。