バイオリンといえば「なんだか難しそう」、「大人になってから始めるのは遅い」など、難易度の高い習い事というイメージを持つ方も少なくないでしょう。
しかし、バイオリンは正しい練習方法とコツさえ抑えれば、年齢を問わず上達することができます。
そこで本記事では、これからバイオリンを始めたい方やバイオリンに触れてみたい方に向けて、バイオリンはどのような楽器なのか、またバイオリンの基本的な知識や練習方法などを詳しく解説します。
バイオリンってどんな楽器?

バイオリンとは、ヴィオラやチェロ、コントラバスなどを含むバイオリン属の中で最も小さい楽器のことです。
バイオリンは高音域で幅広い表現や音の強弱が自由自在に調節できるのが特徴です。
他の楽器と合わせて演奏してもさらに美しい音色を奏でるバイオリンは、オーケストラやさまざまなステージで活躍しています。
バイオリンの歴史
バイオリンは、中世のオリエントで、弓で弦を擦って音を鳴らす「擦弦楽器(さつげんがっき)」がきっかけで誕生したといわれています。
オリエントからヨーロッパに広められた後に、擦弦楽器から進化を遂げて現在のバイオリンの形となりました。
1550年西暦ごろの絵画では、すでにバイオリンが描かれていることから、バイオリンには450年以上の長い歴史があるのがわかります。
数多くの弦楽器の中でも、バイオリンは昔から弦楽器の中でも音色が優れており、世界中から親しまれている楽器です。
バイオリンの仕組み
バイオリンは弦を弓で弾き、弾いた振動が駒を通ってボディの中に響くことで音が生まれます。
バイオリンは弦の弾き方だけでなく、使用されている木の種類やニスの塗り方、彫刻の仕方によって音が異なるとても繊細な楽器なのです。
バイオリンを始める際に必要なものと各部品の紹介

いざ「バイオリンを始めよう」と思い立っても、何から始めれば良いのか、何が必要なのかわからないことがたくさんある方も多くいるでしょう。
まずは、バイオリンを始める際に必要なものと、それぞれの部品の役割について解説します。
バイオリン本体
バイオリンは大きく、木でできている大部分のボディと中央部分に貼られている4本の弦に分かれています。
弦はボディの中心部分にある駒というパーツに支えられており、楽器上部にあるペグで張り具合を調整します。
弦を弾いて駒を通り、ボディ全体に振動を伝えてから、バイオリンの表面のf字孔(ボディ表面にあるアルファベットのfのような形の穴)から外気に音を出します。
先述の通り、バイオリンは使用されている木の種類やニスの塗り方、彫刻の仕方によって音が異なる繊細な楽器です。
よってバイオリンの製造ブランドによってその音色が変わります。ブランドについては後の項目で詳しく解説するので、そちらを参考にしてください。
弓・松脂
バイオリンは弓で弦を擦って音を奏でるので、弓も非常に重要な役割を持っています。
弓とは、バイオリンの弦を擦って音を鳴らすスティック状の器具のことです。
そして、弓の先には馬のしっぽなどで作られている弓毛というパーツがあり、木でできている棹(スティック)を持って演奏します
しかし新しい弓毛は松脂を使用してキューティクルに凸凹を作らなければ、全く鳴りません。
松脂は馬の毛のキューティクルに対して粉状に付着し、その凸凹が弦を擦って音を鳴らすという仕組みになっています。
また、弦を擦る際に、滑って音が外れないようにするための、滑り止めの役割も果たしています。
バイオリンケース
バイオリンケースは、バイオリンを温度変化や衝撃などから保護し、バイオリンを長持ちさせるのに役立ちます。
一般的に、バイオリンには、丸型と角型の2つのタイプのケースが用いられています。
コンパクトで軽量の丸型は持ち運びに最適で、比較的リーズナブルな価格で手に入れることができます。
一方、角形は頑丈で衝撃吸収にも優れているため、家で保管するのには角形がおすすめです。
このように、バイオリケースにはさまざまなタイプがあるので、用途に合わせて購入するのがポイントです。
予備の弦
バイオリンの弦は実は消耗品であり、演奏中に切れてしまうことも少なくありません。
そのため、予備の弦をストックしておくことはごく当たり前のことなのです。
また、新しい弦を張り替えてから調弦がバイオリンに馴染むまでに3日ほどかかります。
ちなみに、調弦とはチューニングとも呼ばれ、弦を正しい音に合わせる作業のことです。
発表会を控えている場合など、弦を張り替えるタイミングには注意しましょう。
バイオリンの基本的な弾き方

バイオリンに限らず、何かのスキルを上達させるために最も大切なのは、基礎から順番に身に付けることです。
ここからは、バイオリンを弾くために知っておくべき基本的な構え方や持ち方、コツなどについて解説します。
楽器を正しく構える
バイオリンの演奏には、正しい構え方があります。
足を肩幅に広げ、重心のかかる片足の指先は正面に向け、もう一方の足は少し外側に向けます。
土台ができたら、安定した状態で引き続けられるよう、あごと肩で挟んで支えます。構えが安定したと感じたら、鏡を見て首や腰、背中が曲がっていないか確認してみましょう。
弾き心地が悪いと感じた場合は、基本姿勢を崩さない程度に少しずつ自分に合わせて微調整すると良いです。
弓の持ち方
弓は右手で持つのが基本で、力をあまり入れすぎず親指で支え他の指でつまむようにして持ちます。
右手親指の第一関節を軽く曲げ、弓の黒い部分(コクタン)の隣になるべく指の中央部分が当たるように置きましょう。
バイオリンは、弓の動かし方によって音の強弱や表現、音色の調整を行います。
特に弓を持っている方の手はよく動くので、正しく構えなければ身体を傷めてしまう可能性もあります。
左手の角度
バイオリンを支える左手は、ネック(弦が張られていて少しカーブしている場所)を人差し指で軽く支えるのが基本です。
弦を押さえる指は、親指以外の4本を使います。
脇を軽く開き、手のひらで固定するのではなく、手首を曲げずに指先だけで支えているイメージをしましょう。
手首が曲がっていると指が動かしづらくなり、ポジション移動がうまくいきません。
体を動かしても安定した状態で構えられるか、少し体を横に揺らして確認してみましょう。
バイオリン本体の選び方5つのポイント

ここからは、バイオリン本体を選ぶ際に、知っておくと役に立つ5つのポイントについて解説します。
実際に触れる
バイオリン選びでは、実際に触れて自分に合うかどうかを確認するのが最も重要なポイントです。
バイオリンは、楽器メーカー公式サイトや通販サイトでも購入することが可能です。
特に通販サイトでは、公式の価格より割引されていることもあるため、比較的安く手に入れられることがあります。
しかし、楽器は実際に触れ、持ちやすさや感覚を確かめることが大事です。
バイオリンの触り方や構え方がわからない方は、お店のスタッフに聞き、実際に弾いている姿をイメージしながら選びましょう。
体のサイズに合っているか確認
バイオリンのサイズは1/16・1/10・1/8・1/4・1/2・3/4・4/4と小さいものから大きいものまで、子供も大人も使えるように幅広く作られています。
身長だけでなく腕の長さでも人によって合う合わないがあるため、購入する前に実際に手に持ってみることが大切です。
予算を決める
バイオリンを購入する際は、事前に予算を決めておくと良いです。
なぜなら、バイオリンは1万円前後で買えるものから、1億円を超えるものまで、価格の幅がかなり広いからです。
ただし、バイオリンは、高級なものほど良いというわけではありません。音色や外観、弾き心地などが、自分の好みに合っているかが重要なのです。
ちなみに、初心者が練習するためのバイオリンであれば1〜3万円程度のもので事足ります。
まずは予算を事前に決め、予算内で自分に合ったものを選びましょう。
手工品も選択肢の一つに入れよう
バイオリン本体を選ぶ際は、手工品を選ぶのもポイントの一つです。
手工品とは、職人が一つずつ丁寧に作りあげたバイオリンのことです。手工品のバイオリンは、機械で作られたバイオリンとは比べ物にならないくらい美しい音色を奏でます。
しかし、手工品のバイオリンに安価なものはないので、30〜40万円以上を予算にしている方におすすめです。
安物買いの銭失いということわざもあるくらいなので、長くバイオリン演奏を続けたいと考えている方は購入を検討してみてください。
初心者にはバイオリンセットがおすすめ
初心者の方がバイオリン選びに失敗しないためにおすすめしたいのが、バイオリンセットの購入です。
バイオリンセットには、弓や松脂、バイオリンケースなど、バイオリンを始めるために必要なものが一式セットになって販売されていることがほとんどです。
バイオリン本体の質に関してはそれほど高くないものが多いですが、初心者が練習するには十分のクオリティでしょう。
比較的リーズナブルな価格で手に入れることができるので、ぜひチェックしてみてください。
バイオリン本体を長持ちさせる3つの方法

バイオリンは自然の素材を使用して作られていることが多いため、非常に繊細で良い状態を保つのは簡単ではありません。
ここからは、バイオリン本体を長持ちさせるための3つの方法を紹介します。
定期的なチューニング
バイオリンを長持ちさせるためには、定期的なチューニングが欠かせません。なぜなら、チューニングを怠って古い弦を使用し続けると、楽器本体が傷む原因にもなりうるからです。
チューニングとは、バイオリンの弦を正しい音に調整する作業のこと。弦は弾くことで、使用するたびに伸びたり形が変わったりして音が変わってしまいます。
ですのでバイオリンのチューニングのタイミングとしては、バイオリンを弾く直前に毎回行うのが理想です。
一方でチューニングを怠ると、音がズレたまま演奏することになるため、間違った音感が身についてしまう危険性があります。
バイオリンを始めたばかりで正しい音感がまだ身に付いていなければ、特に正しい音での練習が大切です。
チューニングは、慣れないうちは時間がかかりますが、慣れると自分でも簡単にできるようになります。
使用後のお手入れ
バイオリンを使用した後は、毎回必ずガーゼや布で本体についた汚れを拭き取りましょう。
なぜなら、演奏後のバイオリンは、触れたところ全てが手垢や汗、松脂などで汚れてしまうからです。
特に松脂は、時間が経つと固まって簡単には取れなくなってしまいます。
手垢や手汗、松脂などがバイオリン本体に残った状態が続くと、素材として使用されている木が少しずつ傷み、音が変わる可能性すらあります。
強く擦ってしまうとニスが禿げてしまうので、専用の布で優しく拭き取りましょう。
最適な保管場所
バイオリンを長く上質な状態を保ちたいのであれば、最適な保管場所を確保するのも重要です。
バイオリンのほとんどは、自然の素材で作られているため、気温や湿度の変化に敏感に反応します。
湿度が高い場所にバイオリンを保管していると、木が膨張して中心部分の柱(魂柱)が外れてしまう危険性もあります。
逆に湿度が低い場所では、木が乾燥してボディが割れる原因になることもあります。
ですので、高温多湿な場所での保管は避け、適切なケースに入れておくと安心です。バイオリンの保管には50%程度の湿度が適していると言われています。温湿度計を用意し、こまめにチェックしましょう。
バイオリンが上達するおすすめの練習方法

バイオリンを上達させるためには、モチベーションを高く維持しながら、効果的な練習方法で取り組む必要があります。
ここからは、バイオリンを効率よく楽しみながら上達させるための、4つの方法を紹介します。普段の練習方法に、ぜひ取り入れてみてください。
鏡を見て練習する
バイオリンを上手く弾くために最も大切なのは、弾いている時の姿勢です。
強弱や抑揚などさまざま表現を用いるバイオリンの演奏では、土台である姿勢が整っていなければ良い音は出ません。
そのため、演奏中にフォームが崩れていないかどうか、鏡で確認しながら練習することが大切です。背筋や手の形、演奏フォームをより意識して、鏡の前で練習しましょう。
自分の演奏を録音・録画する
自分の演奏を録音・録画するのも、バイオリンスキルの上達に効果的な練習方法です。
プロや他の演奏者のバイオリン演奏を聴くことはあっても、自分の演奏は聴いたことのない方も多いのではないでしょうか。
自分の演奏を録音・録画し客観的に聴くことで、演奏中の欠点や修正点を明確にすることができます。
修正する場所が明確になれば、これからどのように練習すべきかもわかるため、欠点をなくして上達に繋げられるでしょう。
プロの演奏をよく聴く
プロが演奏する1曲の中には、たくさんの表現や強弱、曲によっては気持ちが込められています。
初心者のうちは音を一つずつ鳴らすので精一杯ですが、上達を目指すのであれば表現力は必須です。
なぜなら、バイオリンは淡々と音を鳴らすのではなく、強弱や抑揚をつけることで、聴く人をより魅了する演奏に近づけることができるからです。
まずは、プロの表現を真似して弾いてみる。そして、少しずつ慣れてきた頃に、自分の演奏で再現できるように意識的に取り入れてみましょう。
バイオリン教室に通う
独学でプロを真似て練習してもどうしても難しい箇所があり、行き詰まってしまうことも多々あるのがバイオリンの習得過程です。
そのような場合には、バイオリン教室に通うのも一つの選択肢となります。
もちろん、バイオリンは独学でも学ぶことができますが、ある一定のレベルを超えると自分では解決が難しくなり、挫折する方も少なくありません。
バイオリン教室では、先生がレベルに合わせて練習カリキュラムを立ててくれるので、わからないことを解決しながら効率的にスキルを身に付けることができるでしょう。
初めての方でも、一から教えてもらえるので心強いですね。
バイオリンの練習におすすめの曲はどう選ぶ?

バイオリンを上達させるためには、自分のレベルに合った楽曲から少しずつレベルを上げて練習することが大切です。
バイオリン演奏者であれば、誰もが知る名曲をいつかかっこよく演奏したいと憧れている方も多いでしょう。
しかし千里の道も一歩から。まずは初心者向けの練習曲をしっかりと練習し、スムーズに演奏できるようになることから始めるのが鉄則です。
以下の記事では、初心者の練習におすすめの楽曲を詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
『【超厳選】バイオリン初心者におすすめの練習曲5選!基礎を徹底し上級者へ!』
初心者におすすめのバイオリンブランド

前述の通りブランドによって、バイオリン作りへのこだわりや価格が大きく異なるため、自分の理想により近いバイオリンを制作しているブランド選びは大切です。
ここからは、バイオリン初心者にもおすすめできる3つの楽器ブランドを紹介します。あわせて、それぞれのこだわりや特徴、おすすめの理由についても解説します。
YAMAHA
音響機器やモーターバイクなど、楽器以外でも有名なYAMAHAは、日本国内に留まらず世界的人気を誇るブランドです。
創業から130年以上の歴史があり、これまで培った技術や楽器製造のノウハウは熟練されています。
ヤマハのバイオリンは、しっかりとした造りをしており、長い年数弾き続けても音が変わりにくく長持ちするのが特徴です。
また、バイオリンの品揃えが非常に豊富なため、自分にぴったりの一台を見つけることができるでしょう。
スズキ
スズキのバイオリンは、日本で初めての国産バイオリンメーカーで、多くのバイオリン演奏者から人気のブランドです。
熟練された職人によって、バイオリン一つひとつを手作業で丁寧に作りあげているのが、スズキの魅力の一つです。
また、安価なものから高価なものまで、演奏者のレベルに合わせて幅広いレパートリーの中から選ぶことができます。
調弦もしやすく、購入後のアフターフォローも充実しているので、初心者の方にもおすすめです。
ピグマリウス
ピグマリウスは、YAMAHAやスズキほど知名度は高くありませんが、ビオリーノ社が製造する国内バイオリンメーカーです。
バイオリンの最高峰と呼ばれている、ストラディバリウスを研究し続け、美しい見た目とリーズナブルで最高の音色を目指しているのが特徴。
完璧なバランスで製造されていると話題のピグマリウスは、今ではプロがコンサートでも使用するほどの高品質です。
初心者のうちから音質や見た目にこだわりたい方におすすめのブランドです。
Jin Violin
Jin Violinは、世界でたった5人の“無鑑査マスターメーカー”の一人、バイオリン職人陳昌鉉(ちん・ちゃんひょん)によるバイオリン工房です。
陳昌鉉については以下のページで詳しく紹介していますので、あわせて読んでみてください。
『陳昌鉉を知る』
Jin Violinは厳選されたこだわりの材料をふんだんに使用し、高性能で高品質な商品を制作しています。
先代の陳昌鉉がヨーロッパ諸国をめぐって収集した本場のバイオリン制作スキルや、素材がそのまま受け継がれており、その製品は東洋のストラディバリウスと呼ばれるほどです。
ちなみに、ストラディバリウスとは天才ヴァイオリン職人が生み出した、世界に600挺存在する銘器のこと。
Jin Violinでは年代物の高級バイオリンだけでなく、子供用のバイオリンなども豊富に取り扱っているので、ぜひチェックしてみてください。
初心者でも使いやすいおすすめバイオリン3選

初心者向けから上級者向け、安価なものから高価なものまで、それぞれの楽器メーカーでは数多くのバイオリンを取り扱っています。
バイオリン初心者の方の中には「初心者向けのおすすめの商品を教えて欲しい!」と、ピンポイントで知りたい方も少なくないはず。
ここからは、初心者の方におすすめのバイオリン3選を紹介します。
スズキバイオリン「Outfit Violin(No.230)」
スズキのバイオリン「Outfit Violin(No.230)」は、厚めの板を使用しているため丈夫で、初心者の方でも音を鳴らしやすい商品です。
2万円程度とリーズナブルな価格設定でありながら、品質は数十万円するバイオリンに劣らないと、プロの演奏家からも高い評価を得ています。
オイルニス仕上げで見た目も美しく、手工により丁寧に作られたこの商品は、価格以上の品質を実感できること間違いなしです。
キョーリツ「Hallstatt入門用バイオリンセット V-12(9707101300)」
キョーリツコーポレーションの「Hallstatt入門用バイオリンセット」は、バイオリンの練習に必要なものが一式全て揃うおすすめの商品です。
バイオリン本体だけでなく、弓や松脂、バイオリンケース、教本、譜面立てなど、追加で購入しなければならない物品が全て含まれています。
価格は1万5千円以内とかなりリーズナブルで、バイオリンを継続できるか自信のない方にもおすすめのバイオリンセットです。
YAMAHA Braviol「V25GA」
YAMAHAのBraviol「V25GA」は、30万円以上と少し価格は上がりますが、見た目にも品質にも非常にこだわった人気の商品です。
YAMAHA史上初のアンティーク仕上げで、美しい外観と高低域の音響が魅力です。
近頃、Braviol「V25GA」に弓やケース、松脂などを付属したバイオリンセットの販売が始まりました。
せっかくバイオリンを購入するなら、初心者でも良いものを買いたいという方におすすめの商品です。
おすすめの電子バイオリン3選

バイオリンには、通常のアコースティックバイオリンと、音量を調整できる電子バイオリンがあります。
音を出す仕組みは異なりますが、弾き方はアコースティックバイオリンと同じです。
消音機能やヘッドフォンでの演奏ができるので、演奏する環境にお悩みの方は、電子バイオリンも選択肢に入れると良いでしょう。
以下では、おすすめの電子バイオリンを紹介します。
KIKUTANI ESV-380
KIKUTANIが販売するESV-380は、電子バイオリンでありながら生音を忠実に再現した高性能な商品です。
茶色、黒、白と、3色展開しており、スタイリッシュで美しい見た目をしているのも魅力です。
また、3万円程度とリーズナブルな価格設定で、弓やヘッドフォン、バイオリンケースなど必要なもの全てが揃うお得なセットなので、初心者の方にもぴったりでしょう。
YAMAHA YSV104
YAMAHAの電子バイオリンYSV104は、消音機能だけでなくアンプに繋いでコンサート演奏もできるのが魅力の商品です。
パーツや造りがアコースティックバイオリンと同じ位置に配置されていることから、持ち替えてもそれほど違和感を感じることなく演奏できるでしょう。
正しい弓の持ち方やポジショニングもわかりやすいので、初心者の方にもおすすめの商品です。
Carlo giordano EV-202
Carlo giordanoのEV-202は、電子バイオリンの中でもトップクラスで性能がよく、クオリティーの高い商品として人気です。
ボディの面積を小さくすることで、アコースティックバイオリン本来の響きを失わないよう工夫されています。
高品質・高性能でありながら価格は4万円程度。コストパフォーマンスにも期待できる商品でしょう。
バイオリンに関するよくあるQ&A

バイオリンをこれから始める方の中には、バイオリンについてさまざまな疑問を抱えている方も少なくありません。
ここからは、バイオリンに関するよくある質問4つを紹介し、詳しく解説します。
Q.中古のバイオリンでもいいの?
中古のバイオリンでも、選び方さえ間違わなければ全く問題はありません。質の良いバイオリンは年数を重ねるごとに、木の形が安定し音質がよくなる特徴があります。
中古であれば高品質で価値のある商品を、格安で手に入れられる可能性があるため、かなりお得です。
しかし、状態が悪い場合も少なくないので、中古商品を購入する際は必ず店舗に足を運びましょう。
Q.バイオリンの値段はいくらくらい?
バイオリンの値段は、1万円を切るものから数十万円するものまでピンキリです。
プロがコンサートなどで使用するバイオリンの中には、億を超えるものも多くあります。
初心者の方の予算相場は、1〜3万円程度が一般的。
まずは無理なく予算を立て、練習しやすいバイオリンを使用するのがベストです。
また、高価なバイオリンだからといって必ずしも良いバイオリンとは限らないため、使用されている素材や音色を事前に確認してから選ぶことが大切です。
Q.子供でもバイオリンは上達できる?何歳からがベスト?
幼い子供がバイオリンを始める場合は、3歳以上から始めると上達が早いといわれています。
3歳未満の子供は、まだバイオリンを楽器として認識しておらず、遊び感覚で触っていることが多く、先生の話や指導を理解するのも難しい年齢でしょう。
3歳を超えると、少しずつ相手の言っていることがわかるようになってくるので、自分で考えて演奏ができるようになります。
親のサポートは必須ですが、子供でも十分にバイオリンの上達は目指せるでしょう。
Q.バイオリンのおすすめ練習場所はどこ?
バイオリンの練習場所には、カラオケや防音機能のあるレンタルスペース、公園などがおすすめです。
特に、カラオケやレンタルスペースは、低価格で周囲の人を気にせず練習することが可能です。
一方、公園を使用する場合は許可が必要な場合もあるため、事前に管理者に確認してから利用するのをおすすめします。
バイオリンについて正しく理解し効率良く上達を目指そう
今回は、これからバイオリンを始めようとお考えの方に向けて、バイオリンの仕組みや練習方法などについて詳しく解説しました。
この記事の内容をまとめると以下の通りとなります。
・バイオリンは450年前から存在していて今も形が変わらない
・バイオリンが音のなる仕組みやパーツを知ることが大切
・選ぶバイオリンによって、質感やフィット感、音色が異なるため試奏が必須
・バイオリンを上達させるためには正しい練習方法を知る必要がある
・初心者におすすめのバイオリンと電子バイオリン一覧紹介
優雅で美しい音色を奏でるバイオリンは、聴くひとの心を癒し、憧れる方も多くいます。
バイオリンは準備や練習方法のコツさえしっかり身に付けておけば、子供から大人まで全ての人が楽しめる楽器です。
まずは練習環境を整え、これからどのようにしてバイオリンの上達に向かっていくのかを明確にすることが大切です。