バイオリン初心者にとって、バイオリンは「難しそう」「大人からでは上達できない」というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
ただ実際は、大人から始めても練習スタイルと要領をつかめば十分に上達できます。
この記事では、バイオリンを大人から始めたいとお考えの方に、バイオリンを上達させるのに必要な時間や大切なポイントについて解説します。
ぜひこれからバイオリンを始める方は、参考にしてみてください。
大人からでもバイオリンは始められる

バイオリンは「子供の頃から練習していないとできない」と思われがちですが、大人からでも十分に始められます。
むしろ、大人は自分で考えて学ぶ力があるため、バイオリンを論理的に理解して習得できるでしょう。
大人だからこそ、どの順序で練習すればいいのか、どうすれば効率よくスキルアップできるかなど明確な道筋を立てて練習法を考えることができます。
大人がバイオリンを上達するのに必要な期間

バイオリンを大人から始めて上達するまでにかかる期間は、習得が早い方で半年、遅くても1年程度です。
毎日コツコツ練習して、譜読みや感覚をつかめてきたら、約2週間で簡単な曲はマスターできるでしょう。
表現やポジショニング移動スキルは、短期間で習得できるものではありません。焦らず毎日コツコツ練習を積み重ね、少しずつ着実に身につけていきましょう。
上達させるために必要な練習時間

大人からバイオリンを始めて上達するために必要となる毎日の練習時間は、1日1時間程度です。
しかし、始めたばかりの段階では譜読みや音程の調整にてこずってしまい、さらに時間がかかることも。
バイオリンを本気で上達させたい方は、仕事やその他のことで忙しくても、週に5回ほど練習時間を作るのが理想です。
せっかく習得したスキルも、日数を開けてしまうと忘れてしまいます。
毎日1時間の練習時間を作るのが難しい方は、最低でも30分はバイオリンに触れる時間を作ると良いでしょう。
バイオリンを上達させるための練習方法

これまでは、バイオリンを上達させるために必要な練習時間や期間について解説しました。
ここからは、実際にバイオリンを上達させるためにおすすめの練習方法を紹介します。ぜひ、普段の練習に取り入れてみてください。
毎日練習する
当たり前のことかもしれませんが、バイオリンを上達させたいのであれば、とにかく毎日練習することが大切です。
どんなに忙しくても、疲れていても1日の中で30分〜1時間の練習を習慣づければ、かなり上達できるでしょう。
バイオリンは身体全体で覚える楽器のため、せっかく感覚をつかめたばかりのスキルも、日にちが空いてしまうとなまってしまいます
バイオリンを上達させたい方は、日々の中に少しでもバイオリンに触れる時間を作り、毎日練習する習慣を作りましょう。
自分の奏でる音を聴く
バイオリンを上達させたい方は、自分が演奏した音を録音して聴いてみましょう。自分の奏でた音や表現力を客観的に聴くことで、癖や間違いに気づき、修正しながら効率よく練習に取り組めます。
さらには、録音した音源と見本の音源を比較してみてください。どうすれば見本の音源に近づけるのか、どのような表現力が必要なのか、きっと明確になるはずです。
くれぐれも自己流で変な癖のついた演奏にならないよう、携帯電話や録音器を使って、まずは自分の演奏をじっくり聴いてみてください。
バイオリンを上達させるために大切なポイント

大人からバイオリンを始めるなら、少しでも早く上達させたいと思うはずです。バイオリンは、少しの工夫や練習方法の違いで上達のペースに差が生じます。
ここからは、バイオリンを上達させるために、知っておくべき大切な2つのポイントを紹介します。
モチベーション維持のための工夫をする
バイオリンの上達に大切なのは、高いモチベーションを維持し続けることです。
毎日練習をしていれば、バイオリンを弾く気分になれない時もあるでしょう。バイオリンのモチベーション維持をするには、練習の中に自分の好きなものを取り入れると効果的です。
演奏の合間に大好きな紅茶やお菓子を食べるなど、工夫して楽しく続けることが大切です。
新しい楽器に変えてみる、好きな曲から練習し始める、などもおすすめです。
効率よく練習をする
バイオリンをなるべく早く上達させたいのであれば、効率よく練習するのがポイントです。
効率よく練習するためには、自分のレベルに合ったものから始め、疑問点を明確にしながら順番に取り組むことが大切です。
やみくもに練習量をこなしているだけでは上達は見込めません。むしろ、苦手なポイントをそのままにして練習し続けると、問題点を効率良く解消していくことができないままになってしまいます。
初心者はまず基礎から、着実に順序立てて練習することが大事です。
上達できない人の共通点

初めてバイオリンを演奏する人の中には、なぜ自分がなかなか上達できないのか、悩む方も少なくありません。
ここからは、バイオリンの上達に伸び悩んでしまう人の共通点を二つ挙げます。
楽器をなんとなく選ぶ
バイオリンが上達しない方の中には、バイオリン本体を何も考えずに選んでいる方が少なくありません。
バイオリンの選び方は非常に重要です。
「色が好きだから」、「安かったから」などの理由で選ぶのではなく、自分の体に合い、長時間の練習でも負担のかからないものを選びましょう。
全て独学
バイオリンが上達しない方の中には、全て独学で学び「自己流」になってしまう方も多くいます。その自己流が上達を妨げることもしばしば。
自分では気づかなくても、知らないうちに良くない癖がついてしまうケースも多く、後から修正するのに苦労する人も少なくありません。
全て独学でバイオリンを習得するのは不可能ではありませんが、リスクの大きい方法だと言えます。
特に、初心者の段階でしっかりプロの指導を受けながら基礎を固めると、その後の上達もスムーズに進むことが多いためおすすめです。
まとめ
今回は、大人からバイオリンを始める方に向けて、主に上達するために必要な練習時間や練習する際のポイントについて解説しました。
バイオリンは何歳からでも始められる楽器で、正しく基礎から学び、効率よくステップアップができれば、1年でかなりのスキルを身につけられます。
毎日の練習を継続して、楽しみながらバイオリンの上達に向けてチャレンジしてみてください。
これからバイオリンのスキルアップを目指す方は、ぜひこの記事もお役立てください。