さまざまな音や表現を奏でるバイオリン。特にバイオリンを演奏したことのない方の中には「難しそう」と、感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、これからバイオリンを始めようとお考えの方に向けて、バイオリンに関するありがちな誤解や、難点について詳しく解説します。
あわせて、スムーズに上達するポイントや役立つ情報も説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
バイオリンに関するありがちな誤解

バイオリンと聞くと、「お金持ちの習い事」や「子供の頃から習っていないと上手くなれない」など、さまざまなイメージを持っている方が多いです。
しかし、実際のところはどうなのでしょうか。ここからは、バイオリンに関するありがちな誤解についてお話しします。
お金持ちの習い事
バイオリンに関する最も多い誤解は、「バイオリンはお金持ちの習い事」という印象が強いことです。
もちろん、どうしてもプロの先生から習いたい、高級な素材のバイオリンを使用したい、というのであれば費用は高額になります。
しかし、バイオリンの楽器本体・教本・バイオリン教室はピンキリなため、必ずしも全てが高額なわけではありません。
もし、費用を節約しながらバイオリンを学びたい方は、バイオリン教室には通わず、無料動画や教本で練習するのをおすすめします。
また、バイオリン本体も利便性があり、リーズナブルなものを選ぶと良いでしょう。
譜読みが難しい
バイオリンは「楽譜の読み方が難しそう」と、言われることが少なくありません。
しかし、バイオリンの譜読みは、練習しているうちに少しずつできるようになるため、そこまで複雑ではありません。
バイオリンを始めたばかりは、譜読みに時間がかかり、挫折してしまうこともあるでしょう。
どうしても譜読みが苦手な方は、譜面にカタカナでフリガナを書くなど、工夫しながら練習することをおすすめします。
譜読みをマスターすると、演奏する曲の幅も広がるので、コツコツ地道に練習するのがポイントです。
大人からでは始められない
バイオリンは、「子供の頃から始めないと上手くなれない」というイメージを持っている方が少なくありません。
結論から述べますと、バイオリンは大人からでも十分に上達できます。
大人は、論理的に考えながら練習に取り組めるため、子供より上達が早いケースも多くあります。
「子供から始めていないと指がついていかない」、「子供から始めないと上達できない」、という説は誤解であり、バイオリンは大人からでも十分にチャレンジできる楽器です。
実際にバイオリンをはじめて感じる難点

実際にバイオリンを始めようとなると、練習環境や教室探しなど、やらなければならないことが多くなりがちです。
ここからは、多くの人がバイオリンを始めてから感じる難点についてお話しします。
練習環境や時間
バイオリンを始めると、練習する場所や時間帯を選ぶのが難しくなる可能性があります。
バイオリンは、音を奏でる楽器であるため、練習する環境や時間を考えて行わなければ近隣トラブルにもなりかねません。
どうしても仕事で忙しく、夜間しかバイオリンの練習時間を確保できない方は、サイレントバイオリンを購入してみてはいかがでしょうか。
また、カラオケやレンタルスタジオなど、防音設備が整っている施設での練習もおすすめです。
バイオリン教室の場所
バイオリン教室に通っている方で多いのが、教室の場所が遠くて通いづらくなることです。
プロの有名な先生に習っている方にありがちな難点です。
もちろん、バイオリンを上達させたいのであれば、経歴があり名高い先生に教わりたい方が多いはず。
しかし、継続して続けることが最も大切なため、「通いやすさ」も重視するポイントの一つです。
通いたいバイオリン教室が遠い方は、せめて駅近や駐車場のある場所など、便利な教室を選ぶと良いでしょう。
バイオリンを効率よく上達させる方法

バイオリンを学ぶ際、的確に順序よく練習をしなければ、上達から遠ざかってしまうこともあります。
ここからは、バイオリンスキルを効率良く上達させるために、知っておくべき2つのポイントを説明します。
ポジショニングの練習
バイオリンの上達には、ポジショニング移動の練習が必須です。バイオリンは、楽曲のレベルが上がるにつれ、ポジショニング移動の幅が広がります。
初心者のうちは連音の楽曲を練習し、少しずつ慣れてきたら離れた位置へのポジショニング移動が多い楽曲にチャレンジしてみましょう。
【ポジショニング練習におすすめの楽曲】
・ハッピーバースデーの歌
・きらきら星
・サイレントナイト
知っている曲で練習すればテンポも取りやすいため、有名な童謡などで練習すると良いでしょう。
基礎を繰り返し練習
バイオリンを上達させたい方は、スキルのレベルが上がっても、時々基礎を復習しましょう。
どのバイオリン楽曲にも、基礎の知識やスキルは欠かせません。難しい楽曲ばかり練習してしまうと、基礎的な部分が疎かになってしまう可能性があります。
バイオリン演奏で最も大切な基礎を忘れないためにも、日々初心に戻って練習することが上達への近道です。
とにかくプロの演奏を聴く
バイオリンを上達させるためには、ただ弾いて練習するだけでなく、聴くことも同じくらい大切です。
バイオリンを練習し続けると、難しくてわからない点がたくさん出てきて、自信をなくしてしまうこともあるでしょう。
挫折しそうになる前に、一度手を止めてプロの演奏を聴いてみましょう。
プロの演奏の中で使われる難易度の高い表現や音の抑揚など、まだ自分にはできない技でもイメージして自分の演奏に取り入れることが大切です。
気分転換に演奏会やオーケストラに足を運んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、バイオリンを始めたいけれど「難しい楽器」というイメージが強く、なかなか踏み出せない方に向けて役立つ情報を解説しました。
バイオリンを始める上で、譜読みや弦・コードの習得、楽器本体の手入れ、練習環境を整える、など慣れるまでは苦労することも多くあるはずです。
しかし、バイオリンはそこまで複雑な楽器ではないため、継続し続けることで自然と慣れてくるでしょう。
なるべくストレスにならないよう、自分なりに工夫をしてバイオリン演奏を楽しんでください。
これからバイオリンを始めようとお考えの方は、ぜひこの記事もお役立てください。