バイオリンは何歳から始められる?適齢期とベストな練習法

ピアノや英会話、水泳など子供が成長するにつれて、何か習い事をさせたいと考える親も少なくありません。

中でも上品で華やかなイメージのあるバイオリンも人気の高い習い事の一つです。

楽器は「幼い頃から習っていないと上達できないのでは…」と思われがちですが、バイオリンを習い始めるには何歳から始めるのがベストなのでしょうか。

今回は、子供にバイオリンを始めさせたい方に向けて、始める適齢期と上達に向けてのおすすめ練習方法を徹底解説。

あわせて、子供がバイオリンを始める際におすすめのサポートのアイデアも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

バイオリンを始められるのは何歳頃から?

バイオリンを幼い頃から始める場合は、3歳から5歳の間が適齢です。その理由は、人間の聴覚が最も発達するのが3歳〜5歳頃までだからです。

最も聴覚が発達している時期にバイオリンの音をたくさん聴くことで、音程を聞き分けることに慣れ、音感を身に付けやすくなります。

バイオリンは子供の脳の発達にも良い影響を与えるため、本人が始めたいと希望するのであれば3歳頃からチャレンジしてみても良いでしょう。

バイオリンを幼い頃から始めるメリット

バイオリンは「子供から始めないと上達できない」というイメージをもつ方も少なくありませんが、何歳からでも始められる楽器です。

しかし、世界的に活躍するプロのバイオリニストのほとんどが、幼い頃からバイオリンを練習し続けています。

ここからは、バイオリンを子供の頃から始める2つのメリットを紹介します。

姿勢が良くなる

バイオリンを幼い頃から始めることで、姿勢が良くなるというメリットがあります。バイオリンは姿勢良く演奏しなければ、なかなか良い音を出すことができません。

バイオリンを習う際、最初に練習するのは楽器を持つ時のフォームです。正しい立ち方とバイオリンの持ち方を学ぶことで、日頃から良い姿勢を意識する癖がつきます。

理想の音に近づくためにも、意識的に普段からの姿勢に変化が表れるでしょう。

脳に良い刺激を与える

幼い頃からバイオリンを始めると、脳に良い刺激を与えるというメリットがあります。

バイオリンは譜面を見ながら指を動かし、片手で弓の操作をする楽器です。左右の手が全く違う動作をするため、左脳と右脳をバランスよく使い、脳が活性化されます。

子供が左右を覚える練習にもなるので子育ての一環としても一石二鳥ですね。

バイオリンを幼い頃から始めるデメリット

ここまでで、バイオリンを幼い頃から始めることで、良い姿勢や脳の発達などのメリットがあることがわかりました。

一方、幼い頃から始めることで考えられるデメリットもあります。ここからは、幼い頃からバイオリンを始める2つのデメリットについて解説します。

メリットとデメリットの両方を知った上で、今始めるべきなのか検討してみてはいかがでしょうか。

集中力がない

バイオリンを幼い頃から始めると、練習での集中力を維持しにくくなるのがデメリットです。

子供は好奇心旺盛で、一つのことに長時間集中するのが難しいため、バイオリンを同じ体勢で演奏し続けるのは決して安易なことではありません。

まだ会話すらままならない場合は、先生とのコミュニケーションもとれず、バイオリンを嫌いになってしまう可能性もあります。

幼いうちはバイオリンに触れる程度に留め、子供が自ら触りたいと思った時に触らせて興味を持たせると良いでしょう。

楽器を破損する可能性がある

バイオリンを幼い頃から始めると、子供がバイオリンを壊してしまうリスクがあります。

3〜5歳の子供であれば、まだバイオリンをおもちゃとして捉えている子もいるでしょう。

子供が嫌な思いをしたり、思うようにいかなかったりした場合など、感情的になってバイオリンを叩いて壊してしまうケースも少なくありません。

普段から子供が自分の持ち物をどのように扱っているかをよく観察し、バイオリンを始めさせても良いかどうかの判断をすると良いでしょう。

子供のバイオリン練習をサポートするポイント

幼い子供がバイオリンを始める場合、親による子供へのサポートは欠かせません。

ここからは、子供のバイオリン練習をサポートする際に意識するべき3つのポイントを紹介します。

練習を無理強いしない

幼い子供がバイオリンを始める場合、日々の練習を強要しないようにしましょう。

もちろん中には毎日のバイオリン練習を嫌う子もいます。子供がバイオリンを好きでい続けられるためにも、子供が嫌がる時は練習は避けるべきです。

また、バイオリン練習に付き合う場合は子供の行動に興味を持つことが大切です。

バイオリンで音を出せた時など、小さな進歩でも積極的に褒めてあげることで、子供は「バイオリンは楽しいもの」と認識するようになるでしょう。

幼いうちはとにかくバイオリンでストレスを感じさせないことが、子供のモチベーションの維持に繋がるポイントです。

練習時間を管理する

子供の練習をサポートするためには、バイオリンの練習時間を管理することも大切です。

「◯時〜◯時は練習時間」とルールを決めることで、バイオリンの練習時間が習慣化されやすくなります。

きっちりと練習時間が管理できると、決められた時間内での集中力も上がるでしょう。子供がわかるように、練習時間を紙に書いて見える化するのがおすすめです。

ご褒美を用意する

幼い子供のバイオリン練習をサポートする場合は、練習後のご褒美を用意してあげると良いでしょう。

お菓子を与える、一緒に遊ぶなど、子供は「練習を頑張ったら良いことがある」と思うようになります。

子供がバイオリンの練習を嫌いにならないよう、工夫して楽しませることが大切です。

まとめ

今回は、子供の習い事にバイオリンを検討している方に向けて、バイオリンを始める適齢期や幼い頃から始めるメリット・デメリットについて解説しました。

何歳から始めるといいのか、今後バイオリンを通してどのような将来を目指すのかにもよります。

プロのバイオリニストやソリストを目指すのか趣味程度に楽しむのか、目標に向けて練習方法を選ぶことが重要です。

また、バイオリンは幼い子供にとってかなり複雑な楽器です。特に子供が幼いうちは、バイオリンを嫌いにならないよう、無理のないペースでサポートしてあげましょう。

子供にバイオリンを始めさせたいと考えている方に、この記事をお役立ていただけると幸いです。

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