高級なバイオリンはなぜ高い?世界的に高級なバイオリン5選を紹介

バイオリン選びをする際、価格の安いバイオリンと高いバイオリン、どちらを購入すべきか迷う方は少なくありません。

価格の安いバイオリンと高級バイオリンでは、製造過程や素材・質感が異なるため、用途やレベルに合わせて自分に合ったバイオリンを選ぶ必要があります。

この記事では、高級なバイオリンはなぜ高いのか、バイオリンの価格が決まる仕組みや、安いバイオリンとの違いについて解説します。

あわせて、世界的に有名な高級バイオリン5選紹介するので、高級バイオリンが気になる方は参考にしてみてください。

バイオリンの価格相場

バイオリンの価格相場の幅は非常に広く、5千円ほどで購入できるものから数万円・数千万円するものまであります。

バイオリン初心者の方がバイオリン本体にかける価格相場は、5千円〜5万円くらいのものが一般的です。

レベルが上がるにつれ、好きな音質や曲のジャンルが決まってくるため、買い替えの際に好みに合わせて価格の高いものを選ぶと良いでしょう。

バイオリンの価格はどのように決まるのか

価格の安いバイオリンも高級なバイオリンも、見た目や造りはそれほど大きな違いがないため、どのように価格が決められているのか疑問に思う方も多いはずです。

ここからは、バイオリンの価格が決まる3つのポイントについて解説します。

保存状態

バイオリンの価格は、バイオリンの保存状態の良し悪しが大きく関わります。

どれだけ高級なバイオリンでも、割れていたり傷がたくさんあったり、破損部分が大きければ大きいほど価値が下がってしまうのが特徴です。

ミント状態(傷や破損がない状態)であるバイオリンが、最も価値があり高級であると言えるでしょう。

製作者

高級バイオリンの多くは、制作技術の高い有名なバイオリン制作家によって作られています。

高級なバイオリンは、一つひとつ手作りされており、腕の良い職人が制作したバイオリンは音色や質感が大きく異なると言われています。

特にヨーロッパの職人の技術は非常に高く、彼らが制作したバイオリンはプロのバイオリニストたちの中でも注目を浴びています。

高級バイオリンの購入を検討している方は、誰が作ったバイオリンなのかも重視してみましょう。

バイオリンの古さ

年代の古いバイオリンは、価値が高く高額で販売されていることが多いです。

何でも新しい方が良いイメージがありますが、バイオリンは古ければ古いほど質が高まる楽器です。

古いバイオリンは、月日と共に木が馴染みより良い音を奏でると言われています。

気になる方は、新しいバイオリンと音色を比べてみてください。

世界的に高級なバイオリン3選

高級バイオリンといっても、ブランドや種類がたくさんあるため、実際はどのバイオリンが人気なのか気になる方もいるでしょう。

ここからは、世界的に有名な高級バイオリン3選と、その特徴を紹介します。

The Messiah Stradivarius

The Messiah Stradivariusは、1700年代にアントニオ・ストラディバリによって制作されたバイオリンです。

高級バイオリンで知られているストラディバリウスのバイオリンですが、The Messiah Stradivariusは中でもストラディバリウスの原型モデルとも言われており、最も価値のあるバイオリンとして知られています。

制作当初の状態がそのまま残されているため、非常にレアで貴重なバイオリンです。

The Lady Blunt

The Lady Bluntもまた、1700年代にアントニオ・スタディによって制作されたバイオリンです。

制作された当初からほとんど使用された形跡はなく、保存状態が良いのがThe Lady Bluntの特徴です。

当初オークションに出された際には、バイオリン史上最高額の12億7千万円で落札されたと言われています。

1743 Carrodus Guarneri

Carrodus Guarneriは、1743年にイタリアのクレモナで制作されたバイオリンです。

ストラディバリウスのバイオリンに並ぶ高級バイオリンの一つで、多くのバイオリニストから称賛されています。

制作者はデルジェス。殺人を含むさまざまな犯罪歴をもつミステリアスな職人だったと言われています。

そんなデルジェスが作り上げたバイオリンですが、通常のバイオリンとは比べ物にならないほどの豊かな音色が特徴です。

高級なバイオリンと安いバイオリンはココが違う

特にバイオリン初心者の方にとっては、価格の安いバイオリンと高級バイオリンの違いがわからない方が多いはずです。

ここからは、高級バイオリンと安いバイオリンの違いをわかりやすく解説します。

音色

高級バイオリンと安いバイオリンの大きな違いは音色です。

バイオリンは非常に繊細な楽器であるため、使用されている木や素材や削り方、ニスの塗り方によって音色が大きく異なります。

もちろん弾き手のスキルや弾き方にもよりますが、その微妙な音色の違いに気づけるようになったときに高級バイオリンの購入を検討してみると良いでしょう。

耐久性

高級バイオリンと安いバイオリンとでは、バイオリンの耐久性が大きく異なります。

高級バイオリンは、上質な素材で丁寧に加工されたものを使用するなど、製造過程にこだわっているため、長ければ何百年と持つものもあります。

一方で、安いバイオリンは素材の耐久性が弱くニスが剥がれたり、温湿度の変化に耐えられずボディが割れてしまうなども起こり得るでしょう。

同じバイオリンを長く使用し続けたいという方は、少し価格の高いバイオリンを選ぶと良いでしょう。

まとめ

今回は、高級なバイオリンと価格の安いバイオリンの違いを知りたい方に向けて、バイオリンの価格が決まるポイントや両方の違いについて解説しました。

特に手工品のバイオリンは、価格が同じでも微妙に音質や弾き心地が異なることもあるため、バイオリン選びでは実際に試奏することをおすすめします。

高級バイオリンの購入を検討している方は、

・ミント状態(傷や破損がない状態)であるか
・誰が制作したのか
・年代

以上3つのポイントを参考に、ぜひ自分に合った一つを見つけてくださいね。

人気の記事
見学・試奏 お問い合わせ