「バイオリンを始めたいけど近所迷惑になるかも…」と、バイオリンを始めるのに、騒音問題を気にする人は少なくないはずです。
近頃では、マンションやアパートに住む人も多く、消音機能のついている「電子バイオリン」を購入する人が増えてきています。
今回は、これから電子バイオリンの購入を検討中の方に向けて、おすすめの電子バイオリンや通常のバイオリン、「アコースティックバイオリン」との違いを徹底解説します。
電子バイオリンとは?

電子バイオリンとは、バイオリンのボディを使って音を響かせる通常のアコースティックバイオリンとは違い、電気で音を奏でるバイオリンのことを言います。
消音機能が使えたり、音量を調節することができたりすることから、どこでも気軽に練習できることで人気の商品です。
さらには、コロナ禍で「おうち時間」を過ごす人が増えたため、家で趣味を楽しむために電子バイオリンが爆発的に売れたと話題になっています。
電子バイオリンを使うメリット

ここからは電子バイオリンを使うメリットを紹介します。
深夜でも練習することができる
消音機能や音量を調節することができる電子バイオリンであれば、深夜でも練習することができます。
特に、趣味でバイオリンを練習している人は、どうしても練習する時間が仕事終わりで遅めの時間になることもあるでしょう。
時間帯が遅くなればなるほど、音を出す練習は気が引けてしまいますが、電子バイオリンなら音量を小さめに設定して気兼ねなく使用することができます。
このように、自分の好きな時間にバイオリンを練習したいという人には、電子バイオリンの方が使いやすいと考えられます。
メンテナンスが楽
アコースティックバイオリンは、常に楽器の状態や素材、楽器の音色を調整するために、こまめにメンテナンスを行わなければなりません。
その度に専門の技術者に依頼する必要があるので費用もかかってしまいます。しかし、電子バイオリンは機械部分が壊れなければ、基本的には調整しなくてもいいとされています。
そのため、手入れも簡単で、メンテナンス費用を節約できる点もメリットとして挙げられます。
アンプに繋げるとステージ演奏を楽しめる
電子バイオリンは、スピーカーやヘッドホンに繋げて音量やエフェクト機能を楽しむことができます。
中でも大型アンプに繋げると、大音量で演奏することができるので他の楽器と合わせてステージ演奏のような雰囲気も作り上げることが可能です。
また、ヘッドホンでの練習は、自分の世界に入ることができ、集中力が上がること間違いなしです。
アコースティックバイオリン本来の、木から鳴る独特な表現は難しいですが、電子バイオリンならではの楽しみ方があるのです。
電子バイオリンを使うデメリット

続いては、電子バイオリンを使うデメリットを紹介します。
アコースティックバイオリンで音の調節が難しく感じる
アコースティックバイオリンと電子バイオリンの大きな違いといえば、音の調節を自分でするのか、機械がしてくれるのかという点です。
そのため、電子バイオリンで練習をし続けてしまうと、アコースティックバイオリンに持ち替えた時に、音量の調節が自分でできないということになってしまいます。
よって、「コンサート本番はアコースティックバイオリンだけれども、練習を電子バイオリンで行う」方法はあまりおすすめできません。
演奏時の表現の幅が狭い
電子バイオリンでは、どうしても音量や雰囲気をスピーカーなどに頼ってしまうため、それに慣れてしまうと自分自身で表現することが難しくなってしまいます。
音の抑揚や表現の幅は圧倒的にアコースティックバイオリンの方が美しく、スキルも身に付きます。
バイオリン本来の演奏を楽しみたい方には、電子バイオリンはあまり向いていないかもしれません。
おすすめの電子バイオリン10選

電子バイオリンといっても、近頃ではさまざまなメーカーが電子バイオリンの販売に力を入れています。
ここからは、おすすめの電子バイオリン10選を紹介します。これから購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
ヤマハ サイレントバイオリンYSV104
大手楽器メーカーであるヤマハの電子バイオリン、「サイレントバイオリンYSV104」。電子バイオリンでありながら、独自の「SRT POWEREDシステム」でボディから音を奏でる感じを再現しているのが特徴です。
アコースティックバイオリンに持ち替えてからの違和感が少ない点が大きな魅力のサイレントバイオリンは、将来的にアコースティックバイオリンに変更したい方に高い人気を集めています。
カルロジョルダーノ シレンツィアエレキバイオリンEV202
初心者でも使いやすく、手入れのしやすいことで人気のカルロジョルダーノの「シレンツィアエレキバイオリン」は、バイオリン本来の響きを失わないように共鳴胴を小さく工夫して作られています。
本体の重量は約600gという軽さで、長時間の練習でも安心して使えるのが魅力です。
Ennbom 改良版エレキヴァイオリン
色褪せしにくく、耐久性のある素材を使用して作られた、Ennbomの改良版エレキヴァイオリン。
バイオリンでありながら、ピアノ塗装を使用しているのでその見た目は滑らかで美しく、リーズナブルな価格からは考えられない高級感があります。
バイオリンだけでなく、演奏に必要な松脂や弓なども揃うので、初心者にもありがたい商品です。
ハルシュタット エレキバイオリンEV-30
ハルシュタットのエレキバイオリンは初心者でも使いやすく、さらにはリーズナブルな価格設定でハイクオリティな機能が備わっています。
アンプやヘッドフォンを繋げる際は、音量以外に高音や低音なども選ぶことができ、さまざまな演奏方法で演奏することができます。
録音機器に接続すればレコーディングすることも可能なので、豊富な機能を楽しみたい方におすすめです。
キクタニ エレクトリックバイオリンESV-380
キクタニのエレクトリックバイオリンは、表面にスイッチやボタンがないので、練習中に邪魔になることはなく、電子バイオリンでもストレスフリーで演奏することができます。
生音を極限まで抑える構造になっているため、夜間でも安心して練習できる商品です。
ヤマハ サイレントバイオリンYSV105
音響機能が高く、スタイリッシュなデザインが特徴的な、ヤマハの「サイレントバイオリンYSV105」。
幅広い音域まで演奏できる5弦モデルであることから、クラシックやジャズなどさまざまな曲を演奏することができます。
ヤマハ エレクトリックバイオリンYEV105NT
エレクトリックバイオリンYEV105NTは、優れた性能を兼ね揃えたパフォーマンス力の高い、ヤマハの電子バイオリンです。
斬新で美しいデザインと、ステージユースにふさわしい質であることから、コンクールなどでも使用されているほどです。手軽に幅広いジャンルにチャレンジしたい人におすすめです。
ウッドバイオリン Stingray SVX4
ウッドバイオリンのStingray SVX4は、アメリカのエレキバイオリンメーカーが手がけるエントリーモデルです。
電子バイオリンとは思えないほどのクリアな音色が特徴的で、ユーモアのあるデザインも人気の理由のひとつです。
ヤマハ エレキバイオリンYEV104 入門用12点セット
ヤマハのエレキバイオリンYEV104は、スタイリッシュな見た目と機能性の高さが特徴です。
また、アコースティックバイオリンと同じ形状で作られているため、音色の表現もほぼ劣らないほどのクオリティを実現しています。
必需品から、あると便利なものまで全て揃うので、初心者におすすめです。
ammoon 4/4セット エレキバイオリン
ammoonのエレキバイオリンセットは自宅や路上、場所を選ばず演奏できるバイオリンです。
セミハードで持ち運びに便利な軽量ケースも付属されており、一万円以下で購入できるのでお得感も満載です。
まとめ
今回はこれから電子バイオリンを購入する方に、おすすめのバイオリンを紹介しました。
近頃の電子バイオリンは、なるべくアコースティックバイオリンの性質を失わない作りになっており、実際にアコースティックバイオリンに持ち替えても違和感なく使えるものが増えています。
「バイオリンを買いたいけれど近所迷惑になるかも…」とお悩みの方は、ぜひ電子バイオリンの購入も検討してみてください。