バイオリンといえばこの曲!弾いてみたい憧れのかっこいい曲5選

バイオリンにはたくさんの名曲があります。バイオリンを演奏している方の多くは「いつかかっこいい曲を弾きたい!」と、有名曲へ憧れを抱いているのではないでしょうか。

今回は、世界的に有名な5つのバイオリン楽曲を徹底解説。曲に込められた思いや、難易度についてお話します。

また、これからどの曲を演奏しようか迷っている方は、曲のバッググラウンドも知った上で、選曲の参考にしてみてください。

人気のバイオリン演奏曲5選

ここからは、バイオリン演奏者から大人気の、かっこいいバイオリン演奏曲5選を紹介します。楽曲のバックグラウンドやイメージを知ることで、さらに演奏での表現力が上がるでしょう。

ジャンルはクラシックやポップスなどさまざま。曲選びの参考にお役立てください。

1.情熱大陸

バイオリン演奏者でなくても、情熱大陸といえば「葉加瀬太郎!」とイメージされる方が多いのではないでしょうか。

情熱大陸は、葉加瀬太郎が作曲し、日本のドキュメンタリー番組のテーマソングとして使われたのがきっかけで一躍有名になりました。

名前の通り情熱に満ち溢れた曲調と、アップテンポでありながら繊細な表現が、聴く人を圧倒させます。

難易度は非常に高く、上級者向けの楽曲です。基礎を着実に身に付けてから、挑戦してみましょう。

2.愛のあいさつ

愛のあいさつは、イギリス出身の作曲家エドワード・エルガーによって作曲された名曲です。

エルガーは父の影響もあり、幼い頃からバイオリンもピアノも堪能でした。愛のあいさつは、エルガーが婚約者に向けて書いた作品です。

フルートやピアノ、管楽器でも演奏されることが多く、バイオリンではG線のハイポジションまでの移動や、ハーモニスクなどの難しい表現が必要であるため、初心者には難易度の高い曲といえます。

2分間の短い演奏の中に込められたエルガーの愛情と、抑揚のある壮大なメロディーが魅力の一曲です。

3.カノン

カノンはドイツのパッヘルベルが作曲した名曲の一つ。今ではスーパーマーケットや身近な場所でのBGMとしても使われることが多く、誰もが一度は耳にしたことがあるはずです。

「カノン」とは、全く同じメロディーをパートごとに、タイミングをずらして演奏する「輪唱」という意味があります。

カノンは冒頭はとても簡単ですが大変曲が長いため、弾き終わりにはクタクタになってしまうでしょう。

また、少し独特な曲の構造が特徴で、後半にかけて少しずつ音数が増えます。始まりは初心者レベル、終盤には中級者レベルまで自然にグレードアップするおもしろい一曲です。

4.四季

四季は、ヴィヴァルディが作曲した中でも、最も有名なバイオリンソロ曲です。

春・夏・秋・冬と表情豊かな曲調が四季を表現しており、聴いているだけでさまざまな景色が想像できます。

とても知名度の高い楽曲ですが、演奏の難易度は上級者向けのため、レッスンで用いられることはほとんどありません。

四季を表す豊かな表現力と、幅広いポジショニングスキルが必要な曲のため、プロの演奏を何度も聴いてイメージトレーニングすることが大切です。

5.ガボット

ガボットは、ドイツ出身のゴセックによって作曲された名曲です。ゴセックが実際に活躍したのはフランスで、「フランス交響曲の父」と名付けられるほど、偉大な功績を残した作曲家です。

ゴセックはオペラや声楽曲など合わせて30曲以上を作曲し、ガボットは特にバイオリン曲として演奏され続けています。

ガボットとは、フランスで流行した4分の4拍子、または2分の2拍子の舞曲の名称を意味します。

軽やかで今にも踊り出したくなるテンポが特徴で、当時も社交会やダンス会でよく使用されていました。

初級〜中級者向けの楽曲なので、基礎をしっかり学んだ後に挑戦してみてはいかがでしょうか。

かっこいい曲を演奏するために意識すべきポイント

聴くひとの心に残るような名曲は、ただ奏でるのではなく、それなりのスキルや表現力が必要です。

ここからは、かっこいいバイオリン名曲をよりかっこよく演奏するために、意識すべきポイントについてお話します。

ポジショニング

かっこいい曲を演奏するためには、幅広い音域や音色の表現に必要な、ポジショニング移動をマスターするのがポイントです。

バイオリンは曲のレベルが上がるにつれて、徐々にポジショニング移動が難しくなるのが基本です。

バイオリンのポジションとは、左手の人差し指が指す位置のことです。

基本的なファーストポジションから、難易度の高いサードポジションまで移動できるようになれば、かなりの曲が演奏できるようになるでしょう。

幅広い表現力

バイオリンをかっこよく演奏するためには、ただ弦を弾いて音を出すのではなく、音の強弱や抑揚などの表現力を身に付けるのが大切なポイントです。

バイオリンや楽器を演奏する際は「メインのパートでは音を大きくして目立たせる」など、一曲の中でパートごとに音に変化を出すと、よりプロの演奏に近づけます。

楽曲のバックグラウンドや曲に込められた思いを知っておくと、より表現しやすくなるでしょう。

とにかく基礎

かっこいい曲を綺麗に演奏するためには、とにかく基礎を身に付けることが最優先です。

誰もが聴いたことのあるような名曲のほとんどが、最低限基礎ができているのが前提レベルの楽曲です。

初心者のうちに、悪い癖がつかないよう正しいフォームで丁寧に練習するのが大切です。まずは自分のレベルに合った楽曲で練習し、少しずつ練習曲のレベルをあげていきましょう。

まとめ

今回は、バイオリンを始めてこれからかっこいい名曲をたくさん弾きたいと考えている方に向けて、有名で大人気な5曲のバイオリン楽曲を紹介しました。

バイオリンを練習している方にとって、いつか弾きたい曲の目標を立てることは、モチベーションの維持と同時に上達にも繋がります。

まずは、基礎を固めて目標に向けて少しずつステップアップしていきましょう。

さらにこの記事では、憧れの曲をかっこよく演奏するためのポイントも解説しました。

かっこいい名曲にチャレンジする際は、ぜひこの記事をお役立ていただければ幸いです。

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